
軽貨物配送って、気になるけど何からやったらいいかわからない…
そんな風に感じていませんか?
軽バン1台で始められることから注目されている軽貨物配送。副業として稼働する人もいれば、本業としてがっつり稼ぐ人も増えています。ですが、いざ始めようとすると「必要な準備」や「届出」「仕事の探し方」など、初心者には少しハードルが高く感じるかもしれません。
この記事では、某軽貨物配送プログラムの中の筆者が、これから軽貨物配送を始めたい初心者向けに「軽貨物配送の始め方」をわかりやすくステップ形式で解説していきます。
これから軽貨物配送を始めたい方、ぜひこの記事を参考にスタートを切ってみてください!
軽貨物配送ってどんな仕事?


「軽貨物配送」とは、軽自動車(主に軽バン)を使って荷物を運ぶ仕事のことを指します。個人で開業して、自ら運転して配達を行うスタイルが主流です。
配送する荷物は主に次のようなものがあります。
- ECサイト(Amazon・楽天など)の荷物
- 飲食デリバリー(Uber Eats・出前館など)
- 企業間の部品などのBtoB配送
荷物の大きさや重さも比較的軽いものが多く、女性ドライバーや60代以上の方でも無理なくこなせる内容となっているのが特徴です。
働き方の選択肢が豊富


軽貨物配送の魅力の一つは、自由度の高さです。次のようなスタイルで働いている方が多くいます。
- 【副業】土日だけ配達して月5万円を目指す会社員
- 【フリーランス】配送マッチングアプリで好きなときに働くスタイル
- 【本業】Amazonなど大手案件を請けて、月収30万円以上を目指す方も
特定の会社に雇用されるわけではないので、自分のライフスタイルに合わせて働き方をカスタマイズできるのが軽貨物の魅力です。
収入の目安はどれくらい?
案件や働き方によって異なりますが、代表的な収入例は以下のとおりです:
働き方 | 月の稼働日数 | 想定収入(月) |
---|---|---|
副業(週2日) | 約8日 | 3〜7万円程度 |
業務委託(週5日) | 約20日 | 20〜35万円程度 |
フル稼働(週6日) | 約24〜26日 | 30〜50万円以上 |
配送エリアや走行距離、取り扱う荷物の量によっても報酬は前後しますが、努力次第でしっかり収入を伸ばせる業界であることは間違いありません。
軽貨物配送を始めるために必要な準備


軽貨物配送は比較的手軽に始められるとはいえ、最低限の準備や手続きは必須です。
このパートでは、軽貨物配送のドライバーとしてスタートを切るために必要な準備を5つのステップに分けて解説していきます。
1.軽バンなどの車両を用意する


軽貨物配送には、「貨物登録された軽自動車」=通称「黒ナンバー車両」が必要です。一般的な白ナンバー(自家用)では配送業務はできません。
以下のような選択肢があります。
- 中古で軽バンを購入(40万〜80万円程度)
- 軽貨物専用カーリースを利用(月3万〜5万円程度)
- すでに所有している車を黒ナンバー登録に切り替える
最近は初期費用ゼロで始められるリースプランも増えてきており、費用を抑えつつ始めることも可能です。
2. 「貨物軽自動車運送事業経営届出書」を提出する


軽貨物配送を始めるためには、国土交通省に届け出を出す必要があります。
これは「個人で荷物を有償で運ぶ場合」に必ず必要になる手続きで、提出後には営業ナンバー(黒ナンバー)の交付を受ける流れになります。
- 届出用紙(PDFダウンロード可)
- 車検証のコピー
- 運転免許証のコピー
- 認印(シャチハタ不可)
詳しくはこちらの記事で解説しています


3. 任意保険(事業用)に加入する


黒ナンバー車両で配送を行う場合、自家用(白ナンバー)向けの任意保険は適用外になることがほとんどです。万が一事故を起こした際、保険が降りないリスクを避けるためにも、必ず「事業用」プランに切り替えましょう。
- 対人・対物賠償の金額(無制限が望ましい)
- 事故時の代車対応の有無
- 自損事故補償の有無
さらに詳細に解説させていただくと、
3つのチェックポイント
チェック項目 | 目安/推奨 | なぜ重要? |
---|---|---|
対人・対物賠償 | 無制限 | 金額が青天井の損害賠償リスクに備える |
人身傷害補償 | 3,000万円以上 | 自分や同乗者の治療費・休業損害をカバー |
車両保険 | 付帯できるなら◎ | 事故・災害で車が全損した際の立て直しを早く |
「対人・対物は無制限」が業界では半ば常識ですが、地方の小規模代理店では1億円” が上限の古いプランを提案されるケースも。見積もり時に必ず確認しましょう!
4. 働くプラットフォームを決める


同じ「軽貨物配送」でも、どこから仕事を受けるかで収入・働き方・必要スキルがガラッと変わります。代表的な4タイプを比較すると下記のとおりです。
- 【Amazon Flex】:個人でAmazonの配送案件を受ける
- 【出前館/Uber Eats】:飲食系の配達(要専用アプリ登録)
- 【配送マッチングアプリ】:PickGo、ハコベルなど
- 【業務委託案件】:大手配送業者と契約してルート配送
自分の生活スタイルに合う方法を選ぶことが、継続のカギになりそうです。
プラットフォーム | 報酬形態(目安) | 自由度 | 特徴・向いている人 |
---|---|---|---|
Amazon Flex | 1ブロック(2〜4h)あたり4,000〜7,000円 | ★★★ | 指定エリアを回る“ブロック制”。高単価だが枠取り競争が激しい |
出前館 / Uber Eats | 1件300〜550円+インセン | ★★★★★ | 完全フリー稼働。短時間副業・平日夜だけ稼働に◎ |
PickGo / ハコベル | 案件ごとに距離 or 時間単価 | ★★★★ | アプリで案件公開→早押し。単価は高めだが評価システムあり |
大手委託会社ルート便 | 月固定25〜35万円+出来高 | ★★ | シフト制・ルート固定。安定収入を狙う本業向け |
選び方のポイント
副業 or 本業
副業ならアプリ系(出前館/フレックス)でフリー稼働
本業なら委託会社や定期ルートで安定収入
初期審査の有無・難易度
Amazon Flexは運転経歴・過去事故で落ちるケースあり
マッチングアプリ系は書類アップロードのみで即日OK
車両サイズと荷物量
BtoBチャーター便は荷室を仕切るラッシングベルト必須の場合も
まずは「出前館で数日⇒Amazon Flexの審査⇒委託ルートで安定化」と 段階的にステップアップ していくのが王道。経験を積むほど高単価案件に挑戦しやすくなります。
5. 備品やスマホアプリを整える


配送には以下のような備品も必要になります。
- スマホ(地図アプリ・配送アプリ対応)
- 車内に積む荷台マットや仕切り
- 軍手・雨具・モバイルバッテリーなど
アプリ管理やルート確認をスムーズに行えるよう、スマホはバッテリー持ちが良いもの or 予備バッテリー必携です。
迷ったときは、まず「届出書」を提出するところから


とにかく「何から始めるか」で迷ったら、「貨物軽自動車運送事業経営届出書」の提出を目標にしてみてください。そこから逆算して準備を進めていくことで、自然と道筋が見えてくるはずです。


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