「アマフレのオファーが取れなかった日、どうしてますか?」
「PickGoに登録してみたけど、通知が来た瞬間に『終了』になって全然取れない…」
軽貨物ドライバーなら誰もが一度は入れるアプリ、「ピックゴー」と「ハコベル」。好きな時にスポット案件に入れるのが魅力ですが、現実は「激戦の早押し」や「実績重視の評価システム」により、初心者がいきなり稼ぐのは難しいのが実情です。
ただ、案件が取れない理由は「運が悪い」からではありません。ピックゴーには1000点満点のスコア制度があり、人気案件にエントリーするには880点以上、高額案件では900点以上が必要という明確な仕組みがあります。この構造を知らずにエントリーを繰り返しても、勝ち目は薄いままです。
この記事では、スコアの仕組みと上げ方、見落とされがちな手数料の落とし穴、そして「それでも取れないとき」の判断基準までをまとめました。現場管理者として100名を超える軽貨物ドライバーを見てきた経験も踏まえてお伝えします。
この記事でわかること
- ピックゴースコアの仕組みと、880点の壁
- スコアを効率よく上げる具体的な方法
- 手数料15%と「60日ルール」の落とし穴
- 案件が取れないときのチェックリスト
- 努力では埋まらない差と、その先の選択肢
ピックゴーとハコベル、何が違う?(ざっくり比較)

まずは、2大スポット配送アプリの特徴を整理します。「どっちをやればいいの?」と聞かれますが、結論は「両方登録しておくべき」です。案件の性質がまったく違うため、片方だけだと機会損失になります。
| ピックゴー | ハコベル | |
|---|---|---|
| 運営 | CBcloud株式会社 | ラクスル系(ハコベル株式会社) |
| 案件数 | 非常に多い | やや少なめ |
| 案件の種類 | 個人宅配送・チャーター・引越し・買い物代行・フードデリバリー | 企業間配送(BtoB)・印刷物・定期案件 |
| 獲得方式 | エントリー後、荷主が選ぶ | 早い者勝ちの要素が強い |
| 手数料 | 15%(25万pt以上の出金で10%) | 比較的安め |
| 入金 | 即日振込に対応 | 締め日ベース |
| 向いている人 | 通知に即反応できる人 | 予定を先に埋めたい人 |
ピックゴーの特徴
最大の強みは案件数の多さです。荷物1個の配送からチャーター便、引越し、買い物代行、フードデリバリーまで幅広く扱っており、北海道から沖縄まで全国をカバーしています。即日入金に対応している点も、資金繰りが厳しい個人事業主にはありがたい仕組みです。
一方で、案件はエントリー制で、最終的に荷主がドライバーを選びます。ここが「取れない」の根本原因です。荷主は応募者のスコアや評価を見て決めるため、実績のない新規ドライバーは構造的に不利になります。
使用可能な車両は軽貨物車両とトラック(2t〜10t)です。東京23区のみバイク・自転車でも稼働できますが、その場合は配達距離5km未満の案件に限定されます。
ハコベルの特徴
印刷大手ラクスル系のサービスで、企業間配送(BtoB)に強いのが特徴です。荷主が法人中心なので、案件内容や積み込み条件が明確で、現場でのトラブルが比較的少ない傾向があります。
前もって予約できる案件も多いため、数日後の空き予定を埋める使い方に向いています。手数料もピックゴーより安めです。
ただし地方エリアでは案件が発生しにくく、都市部との差が大きいのが弱点です。
どちらも登録は無料です。まだの方は、ピックゴー・ハコベルの両方に登録して、自分のエリアで案件がどれくらい流れているかを確認してみてください。
案件が取れない最大の理由「ピックゴースコア」の仕組み
ここが本記事で最も重要な部分です。「エントリーしても当選しない」のは、運ではなくスコアの問題であることがほとんどです。
1000点満点、そして「880点の壁」
ピックゴーには1000点満点のスコア制度があります。そして重要なのが、スコアによってエントリーできる案件そのものが制限されるという点です。
| スコア | エントリーできる案件 |
|---|---|
| 880点未満 | 一般案件のみ。人気案件には応募すらできない |
| 880点以上 | 人気案件にエントリー可能 |
| 900点以上 | 高額な人気案件にもエントリー可能 |
スコアが上がる要因・下がる要因
スコアが上がる要因
- 当選した案件をトラブルなく完了させる
- 荷主から良い評価をもらう
- チャレンジ案件(拳マークの案件)をこなす
- 出発報告・到着報告を正確な時間に行う
スコアが下がる要因
- 当選後のキャンセル(最も影響が大きい)
- 配達の遅延
- 出発報告の忘れ・遅れ
- 長期間ピックゴーで仕事を受けていない
見落とされがちなのが「出発報告」です。荷物を積んで配達先へ向かう際にアプリで報告する操作ですが、これを忘れたり規定時間より遅れたりすると、配達自体は問題なくてもスコアが落ちます。
もう一つが「長期未稼働」です。「良い案件が出るまで待とう」と稼働を止めていると、その間にスコアが下がっていきます。ピックゴーは待つほど不利になる仕組みだと理解してください。
初心者がスコアを上げる3つの攻略法
スコアの仕組みが分かったところで、具体的な上げ方に進みます。
① 「敬遠されがちな案件」を狙う(下積み)
実績ゼロの状態で「高単価・近場・楽そう」な案件に応募しても、スコアの高いベテラン勢に勝てません。最初は倍率の低い案件を意図的に狙います。
- 買い物代行案件:買い物の時間がかかるため敬遠されがち。その分、取りやすくスコアも上がりやすい
- チャレンジ案件(拳マーク):スコアが伸びやすく設定されている
- 早朝・深夜の案件:ピークタイム(昼・夕方)に比べて競争が少ない
- 距離がやや遠い案件:応募者が減るため当選率が上がる
特に買い物代行は、スコア稼ぎとして効率が良い案件です。報酬単価は決して高くありませんが、「880点の壁」を越えるまでの投資と考えれば合理的です。
拳マークのチャレンジ案件も同様です。目先の単価ではなくスコアを買いにいく期間だと割り切ってください。
② プロフィールと車両装備を完璧にする
荷主は応募してきたドライバーのプロフィールを見て「誰に頼むか」を決めます。スコアが同程度なら、ここで差がつきます。
- 顔写真
-
清潔感のある写真にする(ボサボサ頭、暗い場所、ジャージ姿はNG)。できれば制服やポロシャツで。荷主から見れば「自社の荷物を任せる相手」なので、ここは想像以上に見られています。
- 車両装備
-
「台車」「養生毛布」「ヘルメット」「ラッシングベルト」など、持っている装備はすべて登録する。荷主は「台車あり」などの条件でドライバーを絞り込んで検索することが多いため、未登録だと検索結果にすら出てきません。
- 対応エリア
-
狭く設定しすぎると案件が流れてきません。無理のない範囲で広めに設定しておくと、通知の総量が増えます。
③ 併願エントリーで当選確率を上げる
意外と知られていませんが、同じ集荷時間の案件に複数エントリーしても問題ありません。そのうち1つに当選すると、残りは自動的にキャンセル処理されます。ペナルティは発生しません。
これは重要です。というのも、エントリー後の合否判定に12時間以上かかることもあるためです。1件の結果を待っている間に他の案件が埋まってしまうのは、単純な機会損失になります。
また、通知設定は最優先(バナー通知・音あり)にしておきます。人気案件は数秒で埋まるため、「詳細をじっくり読む前にエントリーする」くらいの速度が求められます。そのためにも、対応可能なエリアと条件は事前に頭へ入れておいてください。
見落としがちな「手数料」と60日ルールの落とし穴
案件が取れるようになっても、ここを知らないと手取りが目減りします。ピックゴー最大の注意点と言ってもいい部分です。
報酬は「ポイント」で支払われる
ピックゴーの報酬は円ではなくポイント(1pt=1円)で加算されます。これを現金化する際に手数料がかかります。
| 出金額 | 手数料 |
|---|---|
| 25万pt未満 | 15% |
| 25万pt以上 | 10% |
これに加えて銀行振込手数料(400円台)もドライバー負担です。15時までに申請すれば即日振込に対応しています。
「25万まで貯める」は多くの人には実現できない
ネット上には「25万pt以上貯めてから出金すれば手数料10%で済む」というアドバイスが溢れています。しかし、これは現在の仕様では多くのドライバーにとって実行不可能です。
2022年7月26日以降、保有ポイントは60日後に自動で振り込まれる仕様に変更されました。つまり、貯めておくタイミングを自分で選べません。
60日で25万ptに届かないと、自動的に15%が確定します。
逆算すると、月12.5万pt(月12.5万円相当)以上を継続して稼げないドライバーは、実質的に手数料15%固定ということになります。
ピックゴーをサブとして月数万円だけ使っている人は、ほぼ全員が15%を払っている計算です。「10%にできる」という前提で収支を組んでいると、想定より手取りが少なくなります。
なお、インボイス制度の課税事業者であれば、ポイントに2%〜8%が加算されて支払われる仕組みもあります。登録状況によって手取りが変わるので、自分がどちらか確認しておいてください。
▼スポット配送は長距離移動も多いので、高速代やガソリン代の削減が手取りに直結します。


ハコベルとの「二刀流」がおすすめな理由
ピックゴー一本に絞る必要はありません。むしろ併用することでリスクを分散できます。
ハコベルの良さ:
- 企業案件が多いので、現場でのトラブルが比較的少ないです。
- 前もって予約できる案件も多いので、スケジュールの穴埋めに使いやすいです。
- 手数料がピックゴーより安めなので、同じ売上でも手取りが増えます。
使い分けのイメージ:
- PickGo: 数打ちゃ当たる戦法で、常に通知をチェック。緊急案件や帰り荷狙い。
- ハコベル: 定期的にアプリを開き、数日後の空いている予定を埋めるために使う。

【注意】スポット配送は「即戦力」が求められる
アマフレやUberEatsと違い、ピックゴーやハコベルの荷主は「一般企業」や「運送会社」が多いです。つまり、プロとしてのマナーが厳しく見られます。
- 挨拶・言葉遣い
- 身だしなみ(サンダルや半ズボンは論外)
- 養生(荷物を傷つけない技術)
- 時間厳守(5分前行動は当たり前)
現場管理者として見てきた経験から言うと、ここで評価を落とす人は共通して「1回くらい大丈夫」という判断をしています。しかしスコアは積み上げに時間がかかる一方で、下がるのは一瞬です。低評価が続けば、最悪の場合はアカウント停止に至ります。
逆に言えば、ここでビジネスマナーを固めておけば、どの委託先へ行っても通用します。
それでも案件が取れないときの選択肢
ここまで攻略法を紹介してきましたが、正直にお伝えします。スコアを貯めても、通知に張り付いても、エリアによっては案件そのものが流れてこないことがあります。
まず確認したい5つのチェックポイント
「転職」を考える前に、ここを潰しきったか確認してください。
- スコアは880点を超えているか(未満なら人気案件に応募すらできていない)
- プロフィールの装備欄をすべて埋めたか(検索対象から漏れている可能性)
- 対応エリアを狭く設定しすぎていないか
- ピークタイムだけを狙っていないか(早朝・深夜のほうが競争は緩い)
- 買い物代行・チャレンジ案件を避けていないか
この5つをすべて実行して、それでも3ヶ月ほど状況が変わらないなら、それは努力不足ではなく市場の問題です。地方や郊外では、ハコベルの企業案件がほとんど発生せず、ピックゴーも1日数件しか通知が来ないという話をよく聞きます。これは個人の工夫で埋められる差ではありません。
案件を追い続けるか、雇用に切り替えるか
厳しいのは、案件を待っている間も、車両のリース代や任意保険料は毎月出ていくことです。「取れない日が続く」状態が1〜2ヶ月続くと、貯金が削られていきます。
スポット配送は「自由に働ける」代わりに、収入の保証が一切ありません。個人事業主として案件を追い続けるのが向いている人もいれば、「毎月決まった収入があるほうが精神的に楽」という人もいます。後者だと感じているなら、雇用されるドライバー職も一度は検討してみる価値があります。
- 案件が取れない月でも収入がゼロにならない
- 軽貨物で培った運転技術と土地勘は、そのまま評価される
- 車両費・保険料・ガソリン代を自分で負担しなくてよくなる
- 手数料15%を引かれることがなくなる
まずおすすめしたいのが「ココカラ・ドライバー」です。大型トラック・軽貨物・タクシーなど幅広いドライバー職を扱っていて、丁寧なヒアリングで希望に合った求人を紹介してもらえます。「案件を追う働き方に疲れたが、運転の仕事は続けたい」という状態でも、相談しながら方向性を決められるのが強みです。
\軽貨物経験を活かした無料相談/
相談無料・じっくり希望を聞いてもらえる
「まずは自分で求人を眺めてみたい」という方は、ドライバー専門の求人サイト「ドラEVER」もあります。エージェントからの連絡がない求人サイト型なので、自分のペースで比較できます。
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登録無料・軽貨物/中型トラックの求人が豊富
辞めるかどうかの判断材料については、以下の記事でも詳しくまとめています。

よくある質問
- スコアは何点から始まりますか?
-
登録直後は実績がないため低い状態からのスタートです。人気案件のエントリー条件である880点に届くまでは、買い物代行やチャレンジ案件で地道に積み上げる期間が必要になります。
- エントリーしたのに連絡が来ません
-
合否判定に12時間以上かかるケースがあります。1件の結果を待つのではなく、同じ時間帯の他案件にも並行してエントリーしてください。1つ当選すれば残りは自動キャンセルされ、ペナルティもありません。
- しばらく稼働しないとどうなりますか?
-
長期間仕事を受けていないとスコアが下がります。「良い案件が出るまで待つ」という戦略は、ピックゴーでは逆効果になります。
- 手数料10%にするにはどうすればいいですか?
-
1回の出金が25万pt以上である必要があります。ただし保有ポイントは60日で自動振込されるため、60日以内に25万ptに届かない場合は15%が確定します。月12.5万pt以上を継続できるかが分かれ目です。
- ピックゴーだけで生活できますか?
-
難しいと考えてください。案件の発生量がエリアと時期に左右されるうえ、スコアが安定するまで時間がかかります。メインの収入源を別に確保したうえで、サブとして使うのが現実的です。
まとめ:あくまで「サブ」として賢く使おう
ピックゴーやハコベルだけで生活費のすべてを稼ごうとすると、毎日スマホに張り付くことになり、精神的に消耗します。
おすすめは、Amazon Flexや定期案件を「主食(メイン)」にし、ピックゴー・ハコベルを「おやつ(サブ)」にすることです。
- メインの仕事が急にキャンセルになった時
- 配達先からの帰りのルートで「ついで」に運べる荷物がある時
- どうしてもあと数万円稼ぎたい時
こういう時にサッと使えるよう、「登録」と「初期の実績作り(スコア上げ)」だけは早めに済ませておきましょう。いざという時、880点を超えたアカウントを持っているだけで心の余裕が違います。
そして、どれだけ工夫しても案件が流れてこないエリアもあります。チェックリストをすべて潰して3ヶ月試しても状況が変わらないなら、それは自分の努力不足ではなく市場の問題です。そのときは、雇用されるドライバー職も含めて働き方を見直してみてください。

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